ページタイトル 乗るなら眠れ、眠ってないなら乗ったらダメ!

対象者: 一般向け

乗るなら眠れ、眠ってないなら乗ったらダメ!

 以前のレポート(「睡眠不足の心身、そして社会への影響」(2008年8月27日))でもご紹介した図です。ある課題の成績について、断眠時間との関連で見た図(図左)と血中アルコール濃度との関連で見た図(図右)とを比べたものです。縦軸が課題の成績で、上に行くほど成績が良いことを示しています。横軸は左の図が眠らずにいる時間すなわち断眠時間、右の図ではアルコールの血中濃度です。左右の図の点の分布が同じような右下がりになっています。結果は16時間以上起き続けて行った際の課題成績は、血中アルコール濃度が0.05~0.10%の場合と同等であったと解釈できます。ちなみに日本における酒気帯び運転の基準値は2007年3月現在0.03%、酒酔い運転の基準は0.05%です。17時間起き続けていての運転は、酒酔い運転に匹敵するのです。労働安全衛生総合研究所の高橋正也博士がおっしゃっています。「飲むなら乗るな、とはよく言われますが、寝てないなら乗るな、あるいは乗るなら眠れ、は全く言われていません。でももっと深刻に指摘されるべき事柄だと思います。」睡眠不足は脳のリスクなのです。

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