ページタイトル 子どもの眠り : 第49回日本母性衛生学会 モーニングセミナー

対象者: 一般向け 講演用資料

子どもの眠り : 第49回日本母性衛生学会 モーニングセミナー

 2008年11月7日の講演で使用した資料です。ご参考になれば幸いです。
 今回の資料で新たに作成したスライドについて説明します。
 2枚目(=57枚目)は最近小児保健研究に掲載された論文の要旨です。大阪大学の島田教授のグループのお仕事で、妊娠末期の妊婦さんの夜間就床時刻が遅いほど、生まれた赤ちゃんの生後1ヶ月の夜間睡眠時間が多い、という関係を見出された研究です。妊娠中のリズムが児のリズムにも影響することを示唆した研究です。
 25枚目はハチの頭部の位置と、触覚の様子が、活動しているとき(A)と活動していないとき(B;寝ている?)とで違う、ことえお示した図です。
 27枚目は最近公表されたデータで、シギが9日間休まず飛んでアラスカからニュージーランドまで渡ったことを突き止めた、という内容です。
 どうしてこんなことが可能なのか?鳥や水生哺乳類の中には左右の脳を交互に別々に眠らせることができるものがいることがわかっています。このことをわかりやすく示した図が28枚目です。並んでアヒルが寝ている図ですが、真ん中の二匹は両目をつぶって両方の脳を休めています。でも両脇のアヒルは、列の外側の目は開けて、敵の来襲を警戒しています。このとき開けている目と反対側の脳は起きているのです。列の両側のアヒルも、列の内側の目は閉じていて、その反対側の脳は寝ているとのことです。「シギ」もこのような方法で、脳を半分ずつ寝かせながら、9日間飛び続けたのかもしれません。
 71枚目で絵本「ねむりのはなし」をまた紹介しましたが、これにはわけがあります。ある企業さんが眠りについてわかりやすいHPを立ち上げようとなさっており、その担当の方が私にところに話を聞きにいらっしゃいました。曰く、小生のHPも含めみなわかりやすくはない、と感想を漏らされたのです。ただ「ねむりのはなし」はよくわかった。すとんと落ちたとおっしゃってくださったのです。それでこれからも絵本ではありますが、宣伝をしておこうと、感じたのでした。宜しくお願いいたします。

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