ページタイトル 早起きには気合いが大切!?

対象者: 一般向け

早起きには気合いが大切!?

 朝気持ちよく目覚めるために参考となる実験を紹介します。ドイツのリューベック大学のグループの研究成果です。ACTHというホルモンを夜間測定した実験です。ACTHは健常な状態では朝に濃度が最も高くなることがわかっています。以下の3つの場合で、ACTHを測定しました。①9時に起こすと伝え、実際9時に起こす、②6時に起こすと伝え、実際6時に起こす、③9時に起こすと伝え、実際には6時に起こす。その結果午前4時半までは3つの場合に差はありませんでした。そして①9時に起こす旨伝えられていた場合には、9時に向ってACTHが上昇しました(添付PDFファイルの図、緑線 long)。ところが②6時に起こす旨伝えられていた場合には、4時半以降以降ACTHが上昇をはじめたのです(青線 short)。すなわち、あらかじめ指定された起きる時間に先行して内分泌環境が変化を始めていたのです。したがって当然ですが、③9時に起こすと伝えておいて6時に起こした場合には、6時の段階では①と同じであったACTHの値が、起こされた時点で急激に上昇します(赤線 suprise)。そして③の場合が決して気持ちのよい目覚めではないことは想像していただけるでしょう。朝気持ちよく起きるためには、明日の朝何時に起きるぞ、と気合をいれて寝ることがポイントかもしれません。

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