ページタイトル 朝型 vs 夜型

対象者: 一般向け

朝型 vs 夜型

 朝型、夜型にははっきりとした定義があるわけではありませんが、19項目の質問に答え、得点を合計して、明らかな夜型、夜型、中間型、朝型、明らかな朝型、の5つに分類する質問紙がよく使われています。
 夜型での問題点が最近いろいろな形で指摘されています。PDFファイルの1枚目に表でまとめてあります。イタリアの6631人の高校生(14-18歳)で行われた調査では、742名が夜型、1005名が朝型に分類され、夜型の高校生は朝型の高校生よりも昼間に眠く、注意力に問題があり、成績が悪く、イライラしやすい、ことがわかりました。米国では夜ふかし朝寝坊では学力が低下することも中学生から大学生に関する調査で報告されています。台湾の4-8年生の男児で、夜型の度合いと不機嫌の悪さとの相関が高いことが、フランスの学生では夜型の度合いが高いほど衝動性が高いことが、また台湾では12,13年生で夜型の学生は朝型や中間型の学生よりも、行動上あるいは感情面での問題点を多く抱え、自殺企図、薬物依存も多いことが報告されています。米国の8-13歳児で、夜型が男児では反社会的行動、規則違反、注意に関する問題、行為障害と関連し、女児では攻撃性と関連することも報告されています。私も4-6歳児で睡眠習慣と行動との関係を調べ、就床時刻や起床時刻が早く、かつ規則的であるほど子どもの問題行動が少ない、と言う結果となりました。この結果についてはPDFファイルの2枚目以降で紹介してあります。つまりどうも夜型や不規則な生活は決してヒトにとって、都合のよい生活習慣ではないようなのです。ただ夜型の方は朝型の方よりも時差ぼけには強いようです。




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