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2017/04/13

ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 読了

認知革命、農業革命、貨幣・帝国・宗教による人類統一、無知の発見に始まる科学革命、産業革命とサピエンス史を俯瞰したすばらしい書でした。改めて独善的な人類と地球の共存の困難さを考えさせられました。これまでもそしてこれからも同じような営みは繰り返されるのでしょう。以下は引用です。
「皮肉にも一連の「改良」は、どれも生活を楽にするためだったはずなのに、これらの農耕民の負担を増やすばかりだった。人々はなぜ、このような致命的な計算違いをしてしまったのか?それは、人々が歴史を通じて計算違いをしてきたのと同じ理由からだ。人々は、自らの決定がもたらす結果の全貌を捉え切れないのだ。」
「歴史の数少ない鉄則の一つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる、というものがある。」
「今では、電子メールを地球の裏側までさっと送り、一分後には返事を受け取れる。私は以前の手間と暇を全て省けたわけだが、前よりゆとりある生活を送っているだろうか?」
「近代の社会秩序がまとまりを保てるのは、一つには、テクノロジーと科学研究の方法とに対する、ほとんど宗教的なまでの信奉が普及しているからだ。」
「進歩という考え方は、もし私たちが己の無知を認めて研究に投資すれば、物事が改善しうるという見解の上に成り立っている。」
「自分の利益を増やしたいと願う人間の利己的な衝動が全体の豊かさの基本になるというスミスの主張は、じつは人類史上屈指の画期的な思想なのだ。」 
「スミスはこう述べているのに等しいー強欲は善であり、個人がより裕福になることは当の本人だけではなく、他の全員のためになる。利己主義はすなわち利他主義である、というわけだ。」
「スミスは富と道徳は矛盾するという従来の考え方を否定し、金持ちに対して天国の門を開いた。」
「産業革命は、何よりもまず、第二次農業革命だった。」
「大西洋奴隷貿易がアフリカ人に対する憎しみに端を発したわけではないのとちょうど同じで、今日の畜産業も悪意に動機づけられてはいない。これもまた、無関心が原動力なのだ。」
以上




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